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第二話 Operation started
殺戮の12時間前、
今にも雪が降りそうなどんより空のクリスマスイブの日
電車のなかで吊り革に捕まりながら楽しそうに話している女子高生ぽい二人組がいた
「…ちっ…」
小さく、聞こえない程度で舌打ちをした
非リア充の私には関係の無い話だ
これだからクリスマスとかのリア充が大爆発する日は嫌だ
私は大黒真黒、毎日退屈と思っている19歳の新大学生だ
普段は電車など乗らないが、実は昼間とある人に会う約束をしたために仕方なく電車で移動している
…あと30分で最寄りの駅に着く
正直リア充オーラ全開の人々は嫌いだ、見ているだけでも嫌だ、関わりたくもない、リア充につるむと良いことがない
「…リア充なんか死ねば良いのに…」
小さく、聞こえない程度で呟いた
◇
四十分後、
とある人の家に着いた
他の建物とは比べ物になら無いほどの不気味なオーラを纏っている家だった
(ここで良いんだよね、ここで)
恐る恐る名札を見ると…
(…まじか、ここであってるよ…)
(…)
(なんか入りたくなくないんですけど!不気味過ぎるし)
とりあえず電話をかけて家の中に入れてもらったは良いものの家の中も不気味なオーラが全体的に纏わっている
扉を開けてくれた人はこの家の執事らしいが、名前は頑なに教えてもらえない
「こちらへ」
そうして私は一つの部屋に招かれた
そこには兄妹のような二人が私のことを見ていた
男の方は至って普通の青年のような顔ぶりで、見る限り優しそうな青年と行った感じ
女の方は、物静かな感じで自分からは怒らなそうな感じである
「おまえが大黒真黒か?」
声はイケメンボイスといったところだろうか、冷静にかつはっきりとした口調で話した
「…そうだ」
「そうか…」
男の方がため息混じりの声を発したあと
「今回わざわざ来てもらったのは一つの計画のために俺の独断で君を呼んだんだ」
「…計画って?そもそもあなたの名前は?」
「名前は言いたくない、コードネームとしてはDARKだ、こちらの彼女はコードネームBLUEHEARTだ」
「計画に関してだが計画名は…」
◇
そうしてその後私は20分くらい話してその場をあとにした、その家を出る際には今までのリア充への嫌いな気持ちをぶちまけられると思いながら作戦開始までの最後の夜を迎えた
◇
時を同じくして…
「クククッ、ククククククッ!」
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「次の殺戮者(ブレイカー)はあいつに決まりだ、さあ切り裂け、街も、国も、世界も、宇宙さえも!!」
「ちょっと、お兄ちゃん何考えてるの!?」
男の方は不敵な笑みを浮かべながらそう叫んだ
そうして12時間後作戦開始時刻になった
「作戦開始コード:リア充大爆発、解錠、BLUEHEART行くよ」
「うん…」
そうして私たち二人は殺戮ショーを始めた
一言コーナー
第二話はこの作品での主役でありながら影の存在の作戦開始までの前日譚です
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