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「おお、お帰り。大変だったな。こっちはもう少しだ。早く、吉村さんも書いてくれ」
「ええ」
カッカッと小気味よい靴音を響かせて更衣室に向かう彼女を見送りながら、私は受話器を置いてため息をついた。
「おっと、あと一時間で郵便局が閉まるぞ。津田さんは終わりそうか」
「ええと……あと一枚です……かな」
私がもたもたと葉書を数えていると、美智さんが戻ってきて着席した。
「そろそろ各部も終わる頃だな。津田さんは社内を回って取りまとめてくれるか」
「はーい」
私が席を立とうとすると、美知さんが私を制した。
「私が行きます。急ぐんだし。津田さんはこれ、続きを書いていて」
「えっと、そうですか」
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