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第一話 新しい生活
わたしのぼうけんの始まりは、新しい場所での生活が始まりだった。
その場所はとても広く、今までいた狭い場所に比べるのが失礼なくらいだった。
わたしがその辺をキョロキョロ歩いていると、わたしを連れてきた巨人はなにやら前にいた場所のような部屋を作っていた。
その部屋が片隅に作られ巨人はわたしを抱きかかえ部屋に入れた。
美味しそうなご飯に、水があり、乗るとグラングラン揺れるぶら下がっている布があった。
前の場所の部屋によく似ているけど、ここのほうが静かで匂いも少なかった。
「どう? 居心地はいいかな?ヒメ」
巨人はそうわたしに言った。
何を言っているのかは分からないがわたしは目を見ると言いたいことが大体分かる。
だからわたしは嬉しいよ、とジャンプして表現した。
巨人も嬉しそうだった。
そうしてわたしはこの巨人は敵ではないと認識した。
そして、わたしの新しい生活が始まろうとしていた。
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