踏んづけクリスマス♪りんご爆弾の巻♪

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「やった!トレイを空にした!」  どうやら一人目のりんご爆弾が発動したようだ。 「お父さんは瑠璃にハグしてもらう!」  って親父かよ!いつも一番のくせに来ないからおかしいと思ったら! 「瑠璃ーー!ハグーー!」  親父が意気揚々と俺の前に来る。親父も金払ってるからやるしかない。 「しゃあないなぁ……」  俺は親父に抱きつく。 「瑠璃のハグーー!!お父さん生きてて良かったーー!!」 「はい。おしまい。しっしっ」  俺は一瞬でハグをやめたが親父はスキップしながらまた行列に並んだ。毎回のことだからいいんだけど、小遣い使い切るなよ?俺も母さんに怒られるんだから。  げたんわくんは今回もおそるおそる踏んでいるが、げたんわくんに踏まれたい人は踏まれたいだけでスカートの中身までは気にしてない気がする。ムキムキにょたチョコ男子の足にフェチズムがあるのか。  うたうものさんは、優しい言葉をかけながらこめかみを踏んづけて顔をあげられないようにしている。踏んづけクリスマスってイベントだけど、簡単に見せたら需要落ちるからなぁ。 「やった!トレイを空にした!」  どうやら二回目のりんご爆弾が発動したようだ。 「次は香多くんにハグしてもらうーー!!」  ってまた親父かよ! 「香多くーーん!!」 「おじさまーー!!」  香多くんはギュッと親父をハグして三分くらい抱きしめていた。 「おじさまにハグできるなんて幸せーー!!」  おじさん殺しの香多くんだが、親父は何気に落ちないんだよね。確実にアイドル扱いしてるっていうか。  大と徹と校長が悔しそうに親父を睨んでいる。てかまた校長来てたのか。  りんごを配るほんもの女子たちも忙しそうだ。  アッキーやマッキーは忘年会の準備しているはず。早く終わんないかなぁ。
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