37人が本棚に入れています
本棚に追加
俺達の言葉に、ザワザワと声が上がった。
それもそうだろう、鬼と食を囲むなど鬼殺隊ではあり得ないことなのだから。
「……なるほど。その時の接触で、禰豆子が人を喰わないことは確認済みだったんだね」
「そんな所です」
この時しのぶが「切腹の話と言い、今の話は聞いてないんですけど、誠、奏多…。」
と青筋を浮かべ、奏多は
「いや、アレは俺達も初めて知ったんだよ…。」
と言った。
その言葉に俺も肯定する。
ともあれ、耀哉が柱たちの強さを炭治郎に諭すと、柱合裁判が終わりを迎えた。
「でしたら、竈門君たちは私たちの屋敷でお預かりしましょう。いいですよね、奏多、誠。」
「いいんじゃないか。俺も話したいことはあるし。」
「そうだな、俺も暫く任務とかで由良の稽古付けてやれてなかったからな。これを機にどれくらいになったのか見てやりたいし。」
しのぶは頷き両手で手を叩き隠を呼ぶと、隠たちは炭治郎と禰豆子を連れてこの場を去るが、炭治郎は逆らうように戻って来て実弥に頭突きをしたいと言っていた。
でもそれは、無一郎の手痛い一撃を受けてから、再び隠に連れて行かれ炭治郎の姿が見えなくなった所で、本筋である柱合会議が行われたのだった。
ちなみに俺は行く当てが無かったのを奏多がカナエに相談してくれて、何かを手伝うのを条件に一部屋貸してくれると言ってくれたのだ。
だから俺は蝶屋敷では神崎アオイ達と厨房に立っている。
…前世のバイトが居酒屋の厨房で良かったと思った。
最初のコメントを投稿しよう!