貴方へ

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だけどぼくは、貴方に話しかける勇気もありませんでした。 もしかすると、貴方はただ、次の駅で降りるために立ち上がっただけで、 ぼくの為ではなかった、などと考えると、 貴方に話しかける事が出来ませんでした。 だけど、あの日確かに、 ぼくは貴方に救われたのです。 その事実は、何も変わらないことなのです。
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