プロローグ

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プロローグ

こんな日が来るなんて、絶対ないと思ってた。 頭に(もや)がかかったようにぼーっとする。感情が振り切れてしまったのか、何も感じられない。 「大丈夫だから、力抜いて?」 耳元で今まで聞いたことがないような甘い声でささやかれ、その声と吐息に眩暈がする。 そして、湧き上がってきた経験したことのない感覚に呑み込まれていった。
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