優しさ

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 私がシャワーから出ると、光汰がテーブルに冷たい緑茶を用意してくれていた。温まった身体と乾燥した喉に、爽やかな緑茶がすっと通り潤す。 「美味しい。ありがと、光汰。」 「ん。じゃ、俺も入ってくる。」  私はもう一口お茶を飲むと、ソファーの背もたれに深く背中を預けて、目を閉じた。光汰と付き合ってから、一日一日が濃い気がする。今まで持ったことのない種類の悲しみや怒りの強い感情もあれば、激しい愛しさや温かな優しい気持ちもある。すごいなぁ、恋愛って...。最近、幸せ過ぎて、怖いなぁ…。  ブオォォン!  大きな音と共に頭に温かい風を感じて、びっくりして起きた。 「あ、ごめん。やっぱり弱くてもうるさかったよな?髪、濡れたまま寝てるから、風邪ひくと思って。」 「ありがと。」 と光汰に言うと嬉しそうに笑っている。寝ちゃったけど、光汰が嬉しそうだからいいや、と思い私も笑った。  光汰のドライヤーと指がとても気持ち良くて、また舟を漕いでしまった。いけない!と思って目を開けると、光汰が 「はい、終わった。メリークリスマス。」 と言った。ん?と思って光汰の顔を見ていると、 「ほら、ちょうど12時。25日、クリスマスだろ。」 「あ、ほんとだ。メリークリスマス!私、光汰にプレゼントがあるんだ。持ってくる!」  
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