4浪

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あれ?あれれれれ? 式が終わり、各アトリエにて新入生が集められた。姉御ヅラして日本画アトリエに踏み込んだ私は驚いた。 年齢層高くない?? 定員10人の日本画科。 その1年のアトリエには12人がいた。 10人は学生で2人は先生?でも誰が?? 皆スーツ着てるし、皆二十歳は過ぎてる雰囲気。あの人なんて巨匠なおじ様? 何より男女ともに美意識高そう。 私は中堅都市から来た田舎者だ。正直、話かけられないぞ。 「ねぇ、あなた現役で入ったの?」 私がアトリエの壁と同化していたら、茶髪ボブの色白美女に声をかけられた。 「い、いえ。4浪で…」 「えぇ!!?見えない!じゃ、私と同じ歳!?」 うぉ。皆が年上に見えていたけど、同じ歳か。 それなら話せるかな。 「絵美ー。この子、私達と同じ歳だって」 茶髪ボブの美女がよんだのは、黒髪ロングの東洋系美女。 二人並ぶと美しすぎて、キラキラで目がしょぼつく。 「わぁ。まだ高校生みたい!」 黒髪ロングの美女は女優のような髪をサラサラと揺らしながら近づいてきた。 「でかっ!」 「ちいさっ!」 私は見上げ、黒髪ロング美女は下を見た。 思わず私達は同時に声を発してしまった。 黒髪ロングの美女は175cmある私の兄と同じくらいの身長だ。 対象的に私は150cm、嘘です。148cm。 身長差が27cm程。 見上げる私の首が悲鳴をあげた。
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