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「美晴は、まだ3歳だったんだもの。人の生き死にもよくわからない年でしょ。覚えてないのもムリないわよ。
でも、おばあちゃんは美晴のことを凄く可愛がってた。美晴、子どもの時のマフラーと手袋まだ持ってるでしょ?」
「ああ、うん。それは何だか棄てられなくて。もしかして、これって…」
「そうよ。あの日、おばあちゃんがサンタさんからのプレゼントだと用意した手作りのマフラーと手袋よ。」
そうだ、あの日、サンタが私にプレゼントしてくれたんだ!そんなこと、とっくに忘れていたのに、大切な何かを失う気がして 棄てられずにいたのだ。
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