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プロローグ
ずっと君を見てきた。
天真爛漫な君の喜びや笑顔。
純粋無垢な君の美しさ。
真っ青に澄んだ海のような君の慈愛。
全て、僕はそばでずっと見てきた。
本当はずっと君と話してみたかった。
君の瞳に僕を映してほしかった。
君に笑いかけてほしかった。
君に名前を呼ばれてみたかった。
僕を見てくれた君を、抱きしめて、うんと優しくしてあげたかった。
たとえ僕が「 」だとしても。
最後は君の大切なものを壊してしまう存在だとしても。
ずっと君に――。
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