いじめられっ子の僕ですが、彼女が欲しいし、したいのです(後編)

15/59
前へ
/153ページ
次へ
「勝手だなぁ、取るも取られないもないよ。俺が初めて付き合ったのは真由なんだし、相手は主婦だろ?」 「でも取られたっていってたもん」 真由のほっぺを両手でぷにっとつまむ 「あのね真由、俺が好きなのはこのぷにぷにほっぺを持った真由なの。分かる?真由が好きなの」 「分かった」ほっぺをつままれたままそういった。 そのとき主婦たちがぞろぞろと出きてこっちにやって来る。立ち話でもしていたのだろうか?なんで真由より遅めに出てくるんだこの人たちは。  僕たちが話している場所は武道館の門前だ。パッと手を放し、真由も僕も少しだけ離れる。主婦の集団が目の前に来た時 「青春っていいわねぇ。わたしもこんな時あったわ」と一人の主婦がいう。古谷さんの姿もあった。加齢香がする。主婦の集団に囲まれた。   「あ、山本君の彼女って山田先生なんだ。さっきチュッてしてたね、チュッて」古谷さんが言う。 「こ、こんばんは、見られてしまいましたか?」僕はうろたえて言う。 「見てたよー、みんなで」うわぁ、人が悪い。どこから見られたのか分からないけどキスをしたのは見られた。 真由はちょっとだけ古谷さんと僕の間に入ろうとしていた。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加