いじめられっ子の僕ですが、彼女が欲しいし、したいのです(後編)

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「あのね、真由、そりゃあ嬉しいよ。真由もイケメンから可愛いって言われたら嬉しいでしょ?それと同じ。ただ、それだけだよ」 「ホントにホント?」 「ホントにホント。俺が好きなのは真由だから安心してね。相手は主婦だよ」そう笑ってキスをした。 少し離れたところから声が上がる 「うわーまたキスしるー。みてみて!」そんな声が聞こえ、パッと声のする方向に顔を向けると、主婦たちが隠れながら談笑している姿が見えた。人が悪い。噂好きの主婦たちの格好の餌になっている。耳が熱くなってきた。  街灯越しでも真由が恥ずかしそうにしているのが分かった。ここにいては危険だ。キスして胸を触ろうとしていた自分がいた。危なかった。もう少しでもっと恥ずかしいところを見られるところだった。そそくさと武道館を後にし、真由の自転車を僕が押しながら一緒に歩いて帰る。 「見られちゃったね」真由が恥ずかしそうに言う。 「見られたな。当分笑いの種にされるな。まぁ隠れて付き合うより堂々と付き合ってるって言いたいし、ちょうど良かったかも」
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