いじめられっ子の僕ですが、彼女が欲しいし、したいのです(後編)

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「川中さ、一旦帰ろう。学校に鈴木がいるかもしれないし。帰りながら話さない?」 「わかった」そういうと川中由紀はハンカチで涙と鼻を拭うと席を立った。学校を出る前に、どうしようか迷った挙句、先に真由にLINEを入れる。駅に着く前に返信があれば良いけど。 「鈴木の被害者が同じクラスにいてね、今その子の相談乗ってるんだけど、時間があれば真由も一緒聞いてくれないかな?」 川中由紀の家は僕の家とは反対方向なのでホームも別になる。僕の最寄り駅に誘ってみた。川中はうなずく。もうどうしていいかわからない感じだ。バレー部は辞めてしまったのだろうか?  電車に乗ると真由から返信があった。 「良いけど、そんなに時間取れないかも、今日は根本先生がお休みされるみたいだから武道館の方に教えに行かないといけないの」 「うん、時間になったら行ってくれていいから、道着きていくなら団地の公園で待ち合わせようか」 「わかったよー」
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