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真由と別れ家に着くとすぐにシャワーを浴びる。とにかく暑い、何をするでもすぐ汗だくになる。晩御飯は冷しゃぶだった。
「最近忙しそうね、新しい友達でもできたの?」生活スタイルは変えていないつもりだけど、真由と付き合ってからは、夕方を過ぎても帰らないことが多かった。ちょうどいい機会だから言ってみよう。
「あー、言いにくいんだけどさ、俺」そういうと食いつき気味で母親は前のめりになってきた。
「どうしたの?何かあったの?」心配しすぎだ。
「俺、彼女できてね」
「え?早川さん?良かったじゃない!」驚き、満面の笑顔で答える。
「いや、違う違う!違う人、間違ってもその名前は出すなよ。頼むよ」
「違う人?」
「そう、前にね空手教えてくれいる同級生がいるって言ってただろ。あの子」
「え?その子、女の子だったの?」
「言うとややこしくなるから言わなかった」
「いつから?」
「今年の春くらい」
「全然知らなかった」
「言わなかったもん。知られたくなかったし。でね、明後日から夏休みだから一緒に勉強したいって話になって」
「それで?」もっと前のめりになる。
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