いじめられっ子の僕ですが、彼女が欲しいし、したいのです(後編)

22/59
前へ
/153ページ
次へ
「うん、でも喧嘩したら絶対負けるよ、俺。それで、見てほしいのは髪の色なんだけど、栗色してるだろ?」 「うん、明るい髪の色ね。染めてるの?」 「まさか、小学生の時の写真だよ?生まれつき髪の色が栗色なんだ。たぶん初め見たときは不良に見えるかもしれないけど、本人はいたってまじめで大人しい子だから傷つけるような事は言わないでよ」真由は傷つきやすいので念を押した。  自室に戻りクーラーを入れながらベッドに横になる。真由にLINEを入れる。 「こっちはオッケーでたよ、でも夕方までだって。それでいいよね。勉強するわけだし」 「良かった。うん、全然オッケー。毎日会えると思うとうれしい」真由はそれが狙いか?でも真由ほど頭が良いわけじゃないから僕は必死にならないと。今日は何も手を付けていないので焦っている。LINEも早々に切り上げ、勉強に集中する。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加