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鈴木の裏アカウントは生きていた。鈴木の頭はすこぶる弱い。随分更新していた。ロックがかかっていて後から入ってきた人は見れないようになっていたが、僕は中を見れる。僕の動画や画像はそこになかった。が、そこには女性とセックスしている動画が何件かアップされていた。
古いものから最近のものまである。最近のは川中由紀のものだろうか。顔は隠されていたが局部がぼやけて映っている。ひとまず見るのをやめる。川中の局部かもしれないからだ。
「川中さあ、その撮られた動画とか拡散するぞって言われたの?」
「うん。言うことを聞かないと拡散するって」僕が買ったお茶を飲みながら言う。
「川中は鈴木のTwitterのアカウント知ってる?」
「うん、知ってるけど、そこは大丈夫だった」
「あいつの裏垢は?」
「裏垢?それは知らない」硬い表情になる。それはそうだ。裏アカウントなんていくらでも作れる。
「俺の画像とか動画はね、あいつの裏垢で拡散されてたんだ。今見たらあいつの裏垢まだ生きてる」
川中由紀を不安にさせたくはないがもうこれは立派な犯罪行為だ。そんなことは言ってられない。
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