いじめられっ子の僕ですが、彼女が欲しいし、したいのです(後編)

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「でね、まぁ、かいつまんで話すと、今までエッチしてた時に撮った動画を拡散されそうになってて、しかもそれを脅しにいいようにあそばれてるみたい」川中由紀に聞こえない様に説明した。真由の顔つきが怒りに変わる。 「昔鈴木のTwitterで俺の動画拡散されたことあっただろ?そのアカウントが生きててね、そこに女の人のエッチな動画がアップされてる。さすがに俺は確認できないし、見れないから真由に助けてもらいたかったんだ」  二人で少し離れたところでスマホを見ている川中の様子を見る。川中は泣いていた。たぶん思い当たる動画があったのだろう。川中に近づく。 「川中、俺の彼女、真由」夕陽を浴びて緋色になった目をみる。 「はじめまして、大丈夫?」真由はベンチに座っている川中を見た。 「うん、でも大丈夫じゃないかも」川中は真由を見上げ涙をぬぐう 「どうだった?」雰囲気で分かったが僕は一応確認した。 「あった」 「真由、一緒に確認してあげられる?」 「うん」
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