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ここだ、ここから声がする
僕は扉に手をかけて息を呑んだ
「…よし」
そしてゆっくりと扉を開けた
扉を開けるとそこには
「……君が…僕の…彼女…?」
ボロボロの白いワンピース
前髪が長く黒い髪
体はところどころ赤茶けたところが見える
「……ごめんね、来てくれてありがとう」
長い前髪に隠れた小さな口が動く
僕が好きな彼女の声だった
「…私ね、ここで死んじゃったんだ」
悲しそうなトーンで彼女は小さくつぶやいた
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