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ありがとう
彼女が青白い光に包まれる
きっと成仏するんだろう
「…また…また会えたら…好きって…言ってくれる?」
彼女は涙をこらえて僕に言った
「…もちろん、約束だよ、百合」
その日、僕は初めて彼女の名を呼んだ
「…うん!」
僕が百合と呼んだ彼女は涙を流して笑った
あたりは白い光に包まれる
眩しくて僕は目を瞑った
数分後
目を開けると彼女の姿はなかった
ただ、一輪まだ青白い光を放っている白い百合の花がそこには置かれていた
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