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厨坊…いやいや、中坊になって、
俺は、ダチとの遊びや、クラブ活動やらが忙しくなって、次第に畑仕事から遠ざかって行った。
嫌になったんじゃ無いぞ?
嫌になったんじゃ無い。
でも、何だか、家が農家って云うのが、なんつぅか、隠したい、っつうか、恥ずかしいっつうか、恥ずかしいっつうか、恥ずかしいっつうか、…
新しく出来たダチらは、市街地の奴らが多くて、そいつらにカッコつけたい、つうか、農家をバカにされたく無かったんだ。
ま、成長した今の俺からすれば、アホたれ!ってなもんなんだけどさ、
当時の俺に取っちゃぁ、結構切実な事だったのよね~。
毎日、チャリでガッコ迄行き帰り、
俺は、中学っつう俺らの世界を生きるのが精一杯だった。
クラブの朝練、授業、放課後のクラブ~、
大人達から見りゃぁ、授業意外は、ほとんど遊んでいる様なもんだ、って思われがちだが、
その年代の俺達には、すんごく大事で、いっぱいいっぱいに生きてたんだ。
そんなこんなで、家の仕事なんて、ほぼガンチューに無かった。
だが、しかし!
あれは、ガクチュー2年の夏か~?
夏休みのある日、クラブのダチらが、俺んちに遊びに行きたい!なんて電話してきやがって、
俺は、はいソーデスカ(^ー^)
なんて、簡単には言えなかったのよ。
そりゃそーでしょ?
俺は何だって?
そーデス!俺は、自分ちが農家ってのを黙ってたのよ?
何ゆえに?そう、ダチに知られ無い為によ!
だがそれが、コッパミジンコになろうとしている~。!
阻止せねば!俺のガクチューライフが、恥ずかしいメモリアルとして記憶されてしまう~!!
俺は、ダチらを来訪させない様に、作戦を練らねば!と焦ったさ。
そーだ!
キャンプだ!
キャンプ行こうぜ、って誘って、ヤツらの気持ちを切り替えるんだ。
あったま良い~俺ってば♪
俺は、直ぐ様、ダチに電話しようとしたんだ。
「おーい、お前の友達ってヤツらが来てんけど?」
突然の兄ちゃんの声に、俺は、その場で灰になった…
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