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ピッピちゃん自体の肉体が限界なのだ...ピッピちゃんをゆっくり休ませないとピッピちゃんを介して意思疎通が出来なくなってしまう...出来ればそれは避けたい所だからだ。
「エステル様!もしであれば屋敷へ」
シルヴィオの声が聞こえる。
「ギャ???」
シルヴィオはピッピちゃんが止まった樹の側にいるでは無いか。
ピッピちゃんはシルヴィオの所まで降りる。
「エステル様もバレンティナのいる所へ」
ならばその言葉に甘えようとシルヴィオの肩へ止まる。
シルヴィオは屋敷に入って二階へ上がる階段の下の床を動かすと地下へ続く階段が現れる。
「ギャ!地下室!」
「この下にティナ達が居るので一緒に休んで下さい」
そうシルヴィオはピッピちゃん姿のエステルに言う。
「ギャ!ありがとう!ティナちゃんのお兄さん!」
「いえ...此方こそ...」
どことなく顔が赤いシルヴィオ...あの闇オークションの際に初めて出会った時以降、シルヴィオはエステルの事をずっと密かに想い続けていたのだ。
そこを降りるとすぐに扉があって開けると、バレンティナとアンナとジャンマリオがいた。
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