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「酷い事を言うな!蛇め!ジェイドはな、自分の手に届く範囲の食べ物は自分の物なんだよ!近くに置いておくお前が悪い!」
セラムがまたジェイドの影から身を乗り出して蛇に噛み付いた。
「は、はぁ!どう言うこっちゃねん!おいおいジェイドはんは赤子かっ!」
「そう、お前と違って心はピュアだ!」
「そうゆう事を言っているんとちゃうわ!ボケェ!」
ジェイドを間に挟みセラムと激しいやり取りが続く。
「ほらみろ!ジェイドが深く傷ついたぞ!ジェイド、あんな奴の事は気にするなよ。あんな場違いナルシスト野郎放っておけ。」
ジェイドは半泣きでコーヒーを音を立ててすすっている。だが本当はコーヒーをほぼ飲み尽くした悲しみである事はカップの角度を何度も必死で変える姿からうかがえた。
「おいおい!まてまて!ワテは自分の胃に関してはVIP待遇なんやで!ブラックなんて飲んでもおたら、もうえらい事になるわぁ!」
意外とデリケートな胃腸を持つ蛇。
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