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間違い電話
軽快な音が着信を知らせ肩がびくりとなる。
本当はこんな煩い着信音嫌なのだが、担当が気分あげあげになる曲にしたほうがいい物が描けるはず、と無理やり設定されたのだ。
相手も確認せずスマホの通話マークをタップする。
「はい、もしもし」
「――――」
相手から返事がない。
？
「もしもし？」
「――あ……の、まち、間違えました！」
ぷつりと切れる通話。
なんだったんだ。
間違い電話の事なんて、この時は特に気にする事もなくすぐに忘れてしまっていた。
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