クボさんの日常

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 パンケーキが運ばれてきた。  スフレパンパンケーキで、ふっくらとボリュームのある見た目だった。 4cb36481-82b5-427c-90fe-82197782e962 「わぁー」クボさんは本当に瞳をキラキラさせながら声をあげた。 「美味しそう!お腹減ってたんです」  クボさんは笑うと八重歯がのぞいて、それがあどけなさを醸した。 「食べなよ。メイプルシロップもあるよ」  ぼくも少し、童心に戻っていた。 「いいですか?なんだかあたしばっかり楽しんでるみたい。一緒に食べませんか?」 「いいの?お腹減ってたんでしょ」 「いいですいいです。あたしだけだと食べきれない」  ぼく達は二人、フォークとナイフを手に取り、とり分け合いながらしばしパンケーキに集中した。それはそれで楽しかった。  自分が何をしているのか、この時にもう半ば忘れていた。  時間は一時間と決められていたのに、かなりの時間をもう消費していた。
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