パニック

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パニック

毎日騒ぎたてるマスコミ、何も認めない政府。毎日増え続けるばかりの倒れて逝く人々。太陽が出てから沈む間の時間帯に、突然倒れて動かなくなるのが特徴だ。次の順番該当となるうる感染完治者は、自分の人生タイムリミットを突然告げられ各々がパニックに陥った。社会は毎日増えるパニック者を受け止めることが出来ず大混乱となり、緊急事態宣言発令に依る自衛隊出動の治安維持が始まった。個人の権利をいくら叫ぼうが、無断で外出すれば自衛官や警察が外出許可証の提示を要求する。マスコミにも報道規制がかけられたようで、どの媒体も同じ内容を平坦な感情で繰り返しているだけになった。それでも無理やり外出した人、こっそり外出を試みたらしき人が揉めている声、時には叫び声が外から当初は聞こえていたが暫くすると街は静寂に包まれた。
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