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一章〜旅の始まり⑥
✴︎10#‥不安
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ここはサンバの街の宿屋。早朝リッツは目覚めると、タツキが寝ているベッドの方へ顔を向けた。
するとタツキがいない事に気づき、リッツはとび起き部屋の中を探した。
「あれ?こんなに朝早くに、タツキどこかに行ったのかなぁ」
リッツはタツキが部屋にいないので窓から外を眺めてみた。
「ここからじゃ流石に分かるわけないかぁ」
そう言うとリッツはタツキを探すため部屋の外に出ようとして扉に手をかけた。するといきなり扉が開きリッツは驚き尻餅をついた。
リッツは痛いと言いお尻をさすりながら立ち上がるとタツキが目の前にいた。
「リッツ、どうしたんだ。どこか行くのか?」
「あっ!タツキ。どこに行ってたの?」
「ん?もしかして、俺が部屋にいないから心配で探しに行こうとしたのか。そうならすまない。早く目が覚め眠れなくなり、ちょっと外を歩いてきた」
「それならよかった」
そうリッツが言うと、タツキは部屋の中に入り自分の荷物が置いてある場所まで行った。
そして荷物の中から飲み物を2本とり出すと、タツキはテーブルの方へと向かった。
それを見るとリッツはタツキの後を追った。
「タツキ待って!」
そして椅子に座るとリッツとタツキはマリリンを飲みながら、サンバの街を出てからの事を話し合った。
その後、宿屋の食堂に行き食事をすませると部屋に戻り荷物をまとめ、リッツとタツキはサンバの街を後にした。
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