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 畏まった様子の武将が二人、同じ部屋に続けて入る。 小さく開けた襖を丁寧に閉めると、彼らはその場で畳の上に正座した。 「殿、お呼びでしょうか」 シュパパン!  二人の目の前に座っているのは、 天下統一を成し遂げた最強の武将 豊臣秀吉────。 「じゃろうな! どうせ再びここから始まると思っておったぞ!」 二度あることは三度ある。秀吉、三度目の憤慨。 「部屋の往来に慣れ切って、今では瞬間的に移動できるようにまでなった。  この落とし前は、”無茶”・”滅茶”を見つけることでつけてくれんとなぁ。  あとな、儂を巻き込むんじゃない! やるなら二人の間で掛け合ってくれ!」 「そうは言われましても……」 「とにかく正規の箇所からやり直すのじゃ! よいな?」 「ははーっ」
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