超・妄想【足あと】

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真っ白、真っ白。 あまりに真っ白で、目を覆いたくなるんだ。 凍える風が運ぶ、氷の結晶が降り積もった地面なのか。 濃度の濃い水蒸気に覆われた、高い空、雲の絨毯か。 真っ白、真っ白。 あまりに真っ白で、目を背けていた。 立ち入り禁止の空間に、積もりに積もった新雪。 頭の中でスパークし、弾けた雷撃もまた、白い。 真っ白、真っ白。 あまりに真っ白で、思わず足を踏み入れた。
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