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私が初めて見たのは、真っ白な部屋の、優しそうで、頭が良さそうな眼鏡の医者だった。
「終わりましたよ。」
医者は表情を変えることなく、優しい口調でそう言った。
「終わった…?何がですか…?」
医者は一瞬眉をひそめた後、すぐ元の表情に戻って言った。
「やはりあなたも、だったんですね…。」
私にはこの医者が、何を言っているのか分からなかった。
「いるんですよ結構、自分の事が1番嫌いな事に気づいていない人って」
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