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来たことの無い結月は早速書庫に籠り、他のみんなを連れて一周案内した後に、「ルーカスさん、ニコルさんは?」と疑問に思っていたことを聞く。
確か、ルーカスのお付にはニコルと言うカッコイイ人が居たはず。
「あいつは遅れてくる。冬弥から許可証貰ってるからそのうち来るだろう。それより、あの滝は?」
「魚釣りしたり、航平ちゃんが修行したりしてたところです」
ふーん。と航平を見たあとに、黙ってついて行くので見ていると、最初は空手の型のようなもの。そこから段々とボクシングのようになり……「ルーカスさん、素手は危ないって!」と奏太が叫ぶ。
「坊ちゃん」
「あ、三郎さんに四郎さんも。大丈夫かなぁ?」
「ルーカス様が手加減されているので大丈夫でしょう。ですが、そろそろ庭の方にとの事です」
大きな声で、「ご飯だよー」と言うと、ピタっと止まる二人。
「ご飯の力、恐るべし……だね」
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