集合はあの場所へ

5/6
前へ
/12ページ
次へ
来たことの無い結月は早速書庫に籠り、他のみんなを連れて一周案内した後に、「ルーカスさん、ニコルさんは?」と疑問に思っていたことを聞く。 確か、ルーカスのお付にはニコルと言うカッコイイ人が居たはず。 「あいつは遅れてくる。冬弥から許可証貰ってるからそのうち来るだろう。それより、あの滝は?」 「魚釣りしたり、航平ちゃんが修行したりしてたところです」 ふーん。と航平を見たあとに、黙ってついて行くので見ていると、最初は空手の型のようなもの。そこから段々とボクシングのようになり……「ルーカスさん、素手は危ないって!」と奏太が叫ぶ。 「坊ちゃん」 「あ、三郎さんに四郎さんも。大丈夫かなぁ?」 「ルーカス様が手加減されているので大丈夫でしょう。ですが、そろそろ庭の方にとの事です」 大きな声で、「ご飯だよー」と言うと、ピタっと止まる二人。 「ご飯の力、恐るべし……だね」
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加