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歳の近いもの同士話をしていて、天満堂に来る妖なども把握している神との事で、今回参加になったと聞いたが、ただの興味本位と、好奇心で自分たちも連れてこられた感があると落ち込んでいたので、テーブルひとつを占領して、お肉やフランクフルト、野菜などもテーブルに並べ食事を始める。
が、目の前には火之迦具土神。
「あ、あの……」
「俺の事は気にするな」
「火の神様なんですよね?」
「迦具土はキャンプファイヤー位の火は苦手だから端っこに居るんだよ。今じゃ小姑みたいでさぁ、一緒に住んでるんだ」
「神様と?」
「うん。ほら、爺ちゃんなんて楽しんでるし……」
「お爺さんが神様の使い?」
「俺が十七代当主なんだけど、大国さんが言うには、色んな人と交流しておけってことみたい。でも、ただBBQしたかっただけかも」
確かに、神様御一行はBBQの炭を入れるところや、焼けるところなども見て楽しんでいるが、八意思兼命と言われた人は、天満堂の人たちと楽しく話していて、みんなが楽しそうでなにより……なのだが、食にうるさい紫狐たちの姿が無い。
どんどんと太鼓の音がしたと思ったら、「始まるぞー」との結月の声。
いつの間にか小さな松明がふたつ置かれ、その間にはノアとニコル。太鼓を叩いているのはユーリ。
「剣?」
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