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無愛想
「 いってきまーす 」
準備をそそくさとし、営業先へと向かう。そこは、とある飲食店だった。
私達の会社は、二人一組でまわっている。チームは6人いる。
「 井上君て、今いくつ? 」
井上涼太という、チームの中で一番若いであろう人物が私の最近の相方になっている。
「 年齢聞くのやめてもらえます?関係ないんで 」
いつもこんな感じ。顔的には甘い感じで悪くない。でも性格が……。無愛想で話しかけるのも疲れる。そういうタイプだ。
ーーそして、営業先へ着いた時の事。
『 え!? 』
ここのお店のオーナーと会うのは初めて。
「 はじめまして、本田と申します 」
私は名刺を渡し、顔を上げた瞬間……体中に電気が走るようなそんな感覚だった。
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