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三浦先輩と仕事を始め、様々な展示会や今まで携わった建物を見て回ったり、現在施工中の現場を見たりと毎日忙しくしていた。
営業2課は主に展示会で接客や提案などをする仕事だけど、様々なものを見て勉強すればより良い提案や企画なども出せるだろうと先輩は言った。
もっともっと色んな事を知って欲しい。
色んな事を感じて欲しいと。
毎日くたくたになるまで仕事をし、1ヶ月が経っていた。
体は疲れていた……
だけど、毎日充実していて仕事が楽しかった。
ある日の夕方、休憩室で缶コーヒーを飲んでいたら同期の河上 凛が疲れた顔で入って来た。
彼女とは入社して以来、仲良くなりプライベートでも会うようになった。
可愛い顔で、スーツをお洒落に着こなしスタイルがいい。
身長は私と同じ165cm。
「お疲れー」
「あ、那奈、お疲れー」
深いため息をして、私の隣に座る。
彼女から香る、甘くスパイシーな香り。
コロンと宝石のような瓶で有名になった、香水がフワリと通り過ぎる。
彼女と仲良くなったキッカケもこの香水を言い当てた事が理由で、すごく驚いて感心していた。
その時に色んな話をして、2年前のあの出会いの話もした。
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