第11話 美乃梨の激励

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第11話 美乃梨の激励

「私のせいで由里香さんが野球をやめたってどういうことよ……」 華菜は何もやる気が起きず、頬杖をついて窓の外を見つめながらぼんやりと呟いた。 このまま誰も来なければ最終下校の時間を過ぎても部室から動けなかっただろうから、突然野球部部室(仮)のドアが開いたのは華菜にとっては良かったのかもしれない。 自分の世界に籠っていたところに突然ドアが開いた音がしたので慌てて姿勢を正した。誰か入ってくることを想定していなかった。 入り口の方に顔を向けると美乃梨が立っていた。
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