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「手…繋いでいい?」
「いいよ」
俺は自分でも驚く位冷静だった。
まだ鼓動は早いけど、普通に受け答えができる位に冷静だった。
「なあ、明乃」
「何?」
「俺も…好き」
「…………(顔真っ赤)」
「あ、歩こっか」
「…うん…」
僕らは歩く。
僕らは雪の上を歩く。
僕らは真っ白な雪の上を歩く。
僕らは、雪で出来た真っ白なキャンパスの上に、
足跡をつけて、
今、この時を忘れないように、幸せを抱きしめながら歩き続けるんだ。
きっと。
これからも。
遠く、ずっと遠く離れていても。
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