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昼過ぎの2:30。
まだ布雪は降っており、空は曇ったままだ。
「やほ」
「うおっ、吃驚するだろいきなり…」
「まあいいじゃん」
ハァ、変わんねぇなぁ…
良い意味でも悪い意味でも…
「…………あの、田中?」
「?」
「言っときたい事があるんだけど」
「言っときたい事?」
「年明けには、引っ越すの。」
「はあ……えっ?引っ越す??
いきなり重大発表じゃん」
「いいから話聞いて!」
「…はい」
「引っ越し先…九州だって。」
九州…!遠いな…
どうして俺なんかに相談するんだろ。
いつも一緒にいる春江には言ったのかな…
「……じゃあさ、年末まであと少しだから、おもいっきり遊ぼう」
「諒…」
諒?!り、りりりり諒っつった?今、諒っつった?普段は田中ァ、田中ァなのに、諒???
「その………小学校の時はさ、別に、普通に男友達だったんだけど」
「…うん」
ドッドッドッドッドッドッと、鼓動が早い。
顔が熱い。
「………………す、好き…」
「……………………」
えっこれどう返事したらいいの?なんていえばいいのこれどうしよどうしよどうしよ
「だからさ、」
「うん」
「付き合って下さい…!!!」
「は…………はい!」
普段は、明るくて、面白くて、そんな奴だったのに、今は、なんか…可愛い(照)
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