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親父の仕事
「お父さん!!すたーぽりすのお仕事頑張ってね!」
「ああ、行ってくるよ」
まだガキだった俺を見て、親父は笑ってる。ここはうちの玄関か。この目線でいくと、俺は今小学生ぐらいだな。
「ほら、外は冷えるから、お母さんと家で暖まろうね」
「はーい、お父さん!頑張ってね!」
玄関から外に出た親父に手を振った。母親が俺を連れて家に入り、ソファに腰をおろした。俺を膝に乗せて。
「ねえねえ、お父さんがお仕事してるの見たことある?」
「うーん、お母さんも見たことないなぁ。でもきっと、人を助けてるのよ」
「ふーん、カッコいいなぁ」
母親の胸に埋もれ、俺は眠りについた。
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