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出会い
ある日、蜜柑は彼氏と、ケンカした。
理由は、蜜柑が笑わないから。
彼氏は、言う。
[あのな、少しは、俺を立てると言う、のをな、俺を誉めて、誉めまくる]
しかし、蜜柑は、もうそこには居なかった。
[バカ、バカしい、あんな男、こちらから、願いさげだよ、だい、たい、なにが、誉めろよ。あたしは、あんたの母親じゃないよ、いちいち機嫌をとってられないよ]
蜜柑が、道を歩いていると、少し、短めの、スカートを履いている女性が、見えた。
その女性が、ハンカチを落とした。
私は、ハンカチを拾った。
[あのーこれ、落ちました]
その女性は、ぱっと、笑顔になった。
[ありがとうございます]
なんと言うか、わからなかったが、蜜柑は、この瞬間を逃せば、彼女と二度と会うことはないと思った。
だから、彼女にキスをした。
女性は、ひどく驚いているようだった。
そして、頬を赤らめ、困っているようでもあった。
それが、彼女との、始まりだった。
記憶消滅まであと、八日。続く
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