ぷあぷあ

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 なんだかよくわからない物体が空気に漂うクラゲみたいにゆらゆら落ちてきた。  俺は思わずキャッチした。  わたあめみたいな軽くてふわふわした塊を抱えると「ヒューマノイド」と水の中でしゃべってるみたいな音がなんとなく聞き取れた。  とたん眩しく塊は光を放ち形を変えた。  それはまるで本物の人間の赤ん坊みたいな形に変化した。でも確実に人間じゃない。重さは変わらず軽いままだし、肌の色も白すぎるし、ほっぺたはきれいすぎる桃色。髪は淡いブルーで水飴みたいにてかてかに輝いてる。  バイオレットの瞳がこちらを見る。 「ぷあぷあ?」 「え?」 「ぷあー」 「‥んー、日本語話せ」 「ぷあぷあ!」  しゃべれないみたいだ。  手を顔に近づけると俺の指を取ってしゃぶり始めた。  ぅんっ。  かわいいやつ。俺はぷあぷあを気に入った。 「87351108認証完了」  うわ、なんかまた変な音した。  とりあえず俺は空を見上げ、雲一つないことを確認してぷあぷあを家に連れて帰った。
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