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「え?(何言ってんだコイツ)」
「んーそうだな。ちょうど空いてるし、お前時間神やってみんか?」
「時間神ってなんすか」
強そうな名前に心が高ぶる。
「主な役割は、最終回で時を数年間飛ばす奴だよ」
「はい、打ち切り漫画あるある〜NO.1(笑)」
読者も最終回で時がいきなり飛ぶのはおかしいと思ったことはないだろうか。
あれは全部、時間神のせいなのだ。
「でも俺やる必要ないよね」
「忘れてないかい。お前はもう死んでいるのだよ」
(そうだったわ。話が異世界すぎて忘れてた)
「じゃあこうしよう――お前が打ち切り漫画を無事終わらせてくれるなら、生き返らせてやろう」
「なら是非ともやらせて下さい。編集部の鬼と言われていたのでバンバン打ち切ります」
オジサンは指切りの形で小指をこちらに差し出した。
「指切りだ。これでお前は時間神になる」
俺の小指とオジサンの小指が交差する。
「よしこれで契約完了だな。今日から君もオジサンの仲間だ」
(意外と呆気ないものだったな)
「あ、ちなみに打ち切り失敗したら死ぬから。オジサンなんでも打ち切れるんだよね。勿論君の命も」
「な、なんだってーーー!!」
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