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「うん、でも高校生が魔法を使っていいのは夜中だけ。だから、呪文とか、薬草とか作ってるの」 「じゃあ、僕も覚えたら使えるのかな」 「さあ、今度、神に訊いてみてあげる。それともクリストフくんが訊く?」  僕は肩を竦めて掌を上にあげて外人のようなポーズをする。神さまとはまだ会ったことがない。もし会えたら教えて貰いたいことがいっぱいある。特にパソコンで僕の小さい時の動画が見えるのは何故なのだろう。それに過去に飛ばされたのはどういう意味を持つのだろう。 「みんな、ここに居るのには訳があるのかな」  僕はポツリと呟く。 「みんな訳があるんだよ」  アンジェリーナちゃんが言う。 「僕がここに居るのは何で?」 「それは言えない」 「えっ、知ってるの?」 「何となくだけどね」  アンジェリーナちゃんは意味ありげな顔をしてキャロラインちゃんを見た。僕もキャリラインちゃんを見ると眉毛を下げて困った顔をしていた。サンタイルさんが割って中に入る。 「さあ、さあ、子供たち、お喋りばかりしていると仕事が溜まってしまうよ」  そうだ。本来の仕事を忘れたらいけない。
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