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僕がガックシ落ち込みながら仕事をしているとサンタイルさんが気を使って「どうした?何か困ってることがある?」と訊いてきた。
「いえ、僕のプレゼントがあって……」
「クリストフくんの?」
「サンタクロースさんって親切なんですね!」
僕は嫌なことを忘れるように元気に言った。
「ああ、クリスマスイブにここに来るよ。会ってみたいかい?」
えっ、会えるの!?
「会いたいです。あの、お礼を言わなくちゃ」
「そうかあ、トナカイをね、引き取りに来るからお昼くらいには来るよ。そうだなあ、アンジェリーナたちとクリスマスパーティーがあるから、その前に会わせてあげよう」
やった!やった!
「嬉しいです。明日ですね」
僕は顔中で喜びを表す。
「アハハ、ほんとに嬉しそうだなあ」
サンタイルさんは白い歯を見せて笑う。これだけカッコ良かったら人生楽しいだろうな。そうだ。彼女とか作らないのだろうか。僕は思ったことを訊いてみた。
「サンタイルさん、彼女とかいないんですか?」
「えっ!?」
「彼女ですよー」
「ああ、何年か前はいたよ。でも最近は忙しいからなあ」
そうなんだ。勿体ない。忙しいって、クリスマスプレゼントの仕分けだろうか。僕はもっと頑張ってあげようと思った。来年も再来年もここに居たい。
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