3人が本棚に入れています
本棚に追加
*
あの日から私の奇行はどんどん増えていった。そのたびに真鍋先輩が飛んできて、私を注意するのが恒例行事のようになった頃。
「真鍋先輩って案外いいやつかもねー」
「わかる。あの変人相手に注意できるの真鍋先輩だけじゃん」
「だって電波過ぎて怖いじゃん佐倉……」
(…………)
廊下で交わされた会話に私はぼんやり立ち尽くす。すると。
「佐倉はそんなやつじゃない!」
「!」
(なんでここに、真鍋先輩)
反射的に隠れる私。
最初のコメントを投稿しよう!