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「真鍋先輩!」
「でも、あいつ迷惑行為ばっか……」
「意味もなくそんなこと、佐倉はしないから。勝手な憶測はやめてくれ」
「……すみません」
(真鍋先輩の馬鹿……)
何で、こんなことになってでも私を信じるの、それじゃ、だめなのに。
私はそう思っているのにうれしくて顔がにやけて。
(やっぱり、私……)
浮かんだ気持ちに蓋をするように私は首をぶんぶん横に振る。
だめ。ソレはだめ。思っちゃいけない。何のために私は踊ったの。
まだ足りないのだろうか。これじゃ、私の願いは叶わない。もっと? ねえ。もっと? もっと踊り続ければいい? 今度は何を手にして? それとも叫べばいい? そう売ればいいの? ねえ。私は……どうすれば貴方に――。
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