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「A県のG町……」
「…………」
「先輩? 何で固まってるんです?」
「そこ、オレの大学の受験校がある町」
「へ!?」
(嘘だぁ……そんな偶然……!)
そんな夢みたいな事、あっていいの? ねえ。嘘でしょ!? 都合よすぎない!?
ふわふわと浮いた気持ちで口をあんぐりしたまま私は真鍋先輩を見つめ
る。
先輩も笑いを抑えて、手で口を押さえてる。無理もない、よね。うん。
「何のために私あんなに踊って……」
「面白かったから、いいんじゃん?」
「!? 真鍋先輩、ひどっ」
「あははははっ、でも、よかった、これでこれからもそばに居られるじゃん」
「ですけど……」
「だから、ボクと付き合ってよ佐倉さん」
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