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「大河、」
「は、久我やめ、....んっ..」
久我は捲った服の隙間から、大河の胸にある突起を舌で刺激する。
突然の久我の行動に慌てて体を離そうとするも、突然のひやりとした感覚に大河は思わず声が出てしまった。
「大河、大河...」
久我は繰り返し名前を呼びながら器用に舌を這わせ、時折吸い上げるような仕草をした。
俺は一体久我に何をされているんだと動揺して息が詰まるが、与え続けられる慣れない感覚に何も考えられなくなってくる。
「久我、...やめろ...」
血のついた右手で胸に顔を埋める久我の髪を掴むが、久我は突起を舐めたまま視線だけを上にあげた。
「...大河、気持ちい?」
「...んなわけねーだろ、やめてくれ...本当に、やめろ、」
大河のその反応に久我はつまらなそうな顔をして、体を離す。
わけのわからない行為が中断されたことに大河は安堵し、そのまま見下ろしてくる久我を見据えた。
「馬鹿なことはやめろ、こんなの絶対におかしい...久我、なあ...」
「大河はここ感じないのか。まあそれもそっか、開発されてもないのに触られてもな。」
久我は上に乗ったまま納得したようにそう呟き、大河の左手を取る。
その手を引かれたと思えば、おもむろに久我のそれにあてがわれた。
「は、何して....!久我、お前..」
無理矢理触らされて気が動転するも、すぐにその感覚を掌で感じて、大河は慌てて久我を見上げる。
「、嘘だろ...」
「大河にこういうことしてたら俺は興奮してきちゃった、でもしょうがねぇよな。俺大河のこと大好きだし」
久我はそう言って余裕のある笑みを浮かべ、自身のベルトをカチャカチャと外し始めた。
「久我、何するつもりだ...、」
一連の光景を見ていた天馬が絞り出すような声で制すると、久我は冷めた視線を向けて吐き捨てる。
「お前には関係ないだろ。俺は大河と愛を育んでんの。水差すなよ」
「...っ、久我ぁ!」
「あーうるせぇうるせぇ。黙って見てろ」
久我は苛立ったように天馬を睨みつけ、すぐに嫌な笑みを浮かべた。
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