やっぱり……。  4.一夜明けて

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「いっ……い、い、い……一緒にって⁉」  あまりにも驚き過ぎて。  上手く言葉が出てこない。 「今から一緒に風呂に入ろう」  聖志はそう言って私を浴室に連れていこうとする。 「ちょっ……ちょっと待って‼  一緒に入るのは……っ」  恥ずかし過ぎて無理っ‼ 「なんで。  俺たち恋人同士なのに」  恋人同士。  改めて聖志の口から聞くと照れてしまう。  たぶん。  ううん、確実に。  今の私の顔は。  真っ赤になっている。 「可愛い、遥稀。  顔真っ赤」  やっぱり。  気付かないはずないよね。  聖志にそう言われて、ますます恥ずかしさが増していく。 「お風呂は帰ってから入るから」  必死に恥ずかしさをごまかし、そう言うと。 「そんなにも可愛い遥稀を見たら、  ますます一緒に入りたくなる」  そう言って私のことを抱きしめる。 「さっ……聖志っ」  困りながら聖志の名前を呼んだら。 「なんて。  本当は一緒に入りたいけど、  今日は我慢する」  そう言って聖志はやさしく私から離れた。 「だけど。  今度、部屋に来たときは一緒に入ろうな」  さっ……聖志っ。  満面の笑みで言っている。  今度来たときには本当に一緒に入らなければいけないような。  そんな気がする。
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