プロローグ

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 私は霊能者、「山野葉桜(やまのはおう)」。  霊能運命コンサルト事務所を経営している。  黒色のストレートロングで、おでこが透けて見える目の上ぎりぎりの長さの前髪、美しい弧を描く眉、大きな黒目、鼻筋が通った小ぶりな高い鼻、ぷりっとした唇、丸いフェイスラインをしたスタイル抜群な容姿だけでも、男性の目をひいてしまうのに、声までも澄んだ心地よい美声なので、常に付き合って欲しいと声をかけてくる男性も尽きない。  こんな私にも弱点がある、虫が大嫌いで高所恐怖症なのだ。  だから私は高い所に行けない・・・・・・  私の周囲には、助けを求めて霊の足あとが追いかけてくる。  霊の足あとは、通常の人には見えないが、私にだけは見えるのだ。 「お前は、何故成仏出来ずにさ迷っているのだと、私が話を聞いてやる」」  と優しく声を掛けてやると、安心して霊は青白い人型と化して姿を現す。  この世に残した家族を心配する者や、突然の事故で自分が死んだことを 理解できない霊、殺された無念を晴らしたい訴える霊等と色んな霊達が、私を頼って集まって来る。  助手の「葉山姫都美(はやまひとみ)」は肝臓癌で死んだ女の霊体、この世に残した幼い我が娘を見守りたくて、葉桜に助けを求めてきた。  葉桜の監視下に置き浮遊霊とさせない事を条件に、葉桜が死神と交渉してこの世に留まることを許可してもらった。  葉桜は助手募集中だったので、姫都美を助手として採用しこの世の身元引受人となった。  現在の姫都美はブラウン色の柴犬に憑依している。  私は、姫都美と一緒に殺人事件で殺された女性の霊から犯人捜しを依頼され、事件を解決していくことになるのだが・・・・・・
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