十二年

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 まるで昨日も会っていたかのように俺らは盛り上がり、連絡先を交換した。  俺は後日、十二枚の年賀状を封筒に納めて海斗に送る。  それに合わせるかのように海斗も俺のために十二枚の年賀状を送ってくれた。それにはタクミの成長が分かるように十二枚のタクミの写真。  タクミは常にクリスマスツリーみたいな鈴の首輪をつけていた。壊れたこともあったが、その度に直していたとのことだ。 「あとは会うだけだな」  海斗は十二枚目の年賀状にそうメッセージを書いていた。  その日はきっと近いはずだ。 了
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